FinTech Explorerの皆さん、こんにちは。
僕が通常話す、投資や金融の世界は、静止しているわけではありません。それは常に動いており、特に技術の進歩によってそのセクター自身が変化し続けています。そして当然ながら、その変化は私たちの投資方法、投資先選び、そして投資結果に影響を与えるのです。今回は、それを前提として、2030年に向けて見据えた個人投資の新たな道について考察します。特に私が注目しているのは、ビッグデータとAI（人工知能）の活用です。
まず、ビッグデータとは何か、AIとは何かについて簡単におさらいしましょう。ビッグデータとは、その名の通り、膨大な量のデータのことを指します。SNSの投稿、オンラインショッピングの購入履歴、GPSによる位置情報など、私たちの日常生活は様々なデータを生み出しており、それら全てがビッグデータの一部となっています。一方、AI（人工知能）とは、一言で言うと、人間のように学習や判断を行う技術やシステムのことを指します。
それらをどのように投資に活用するのかと言うと、私たちが得られる情報量とその解析・判断能力が飛躍的に進化することに繋がります。取引履歴、市場動向、企業の財務データ、SNSでの評価など、あらゆる情報が一瞬で入手可能になります。これにより、投資対象となる企業や商品の将来性をより詳細に、そして正確に判断することが可能になるのです。
しかし、すべての情報を自分で解析し判断することは、時間的にも困難でしょう。ここで活躍するのがAIです。AIは、ビッグデータから必要な情報を抽出し、統計的な分析を行い、有望な投資先を提案することができます。さらに、AIは機械学習により日々そのスキルを向上させます。つまり、使えば使うほど、その判断力がアップしていくのです。
では、このような技術を活用することによる個人投資のメリットは何かというと、まず最も大きいのは、投資初心者でも成功する可能性が高まる点です。専門的な知識がなくても、AIが適切な投資先を導き出してくれるため、資産を増やすチャンスが広がります。次に、投資先選択のバイアスの減少もあります。人間は気づかないうちに好き嫌いや先入観に影響されて決定を下すことがありますが、AIはそのようなバイアスがないため、より公平で正確な判断が可能となります。
しかし、逆に注意点として、完全にAIに任せきりになることはリスクが伴います。AIはあくまで人間がプログラムしたもので、そのプログラムに対する理解がない場合、AIが下した判断の理由を理解すること無く、盲目的にそれに従うことになってしまいます。そのため、せっかくの良質な情報も十分に活用できない、逆に誤った方向に進む危険性もあるのです。そのためAIの使用時には、その仕組みを一定程度理解し、盲目的には信用せず、自己判断も必要となります。
以上が、2030年に向けてまず考えるべき個人投資の新たな道です。技術進化は止まりません。常に新しい情報を取り入れ、柔軟に対応することが大切です。皆さんの投資が成功に繋がることを願っています。
FinTech Explorer でした。
次回は、最近注目を集めている「トークンエコノミー」というテーマについて詳しく解説します。お楽しみに！
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